NFTで販売可能なもの
NFTが盛り上がっている!自分も売買したい!
NFTは非代替性トークン、一意となるIDによってユニーク性を保証する仕組みです。
「非代替性トークン」というのが和訳によって難読化されてしまった呪文のような言葉に思えますが、トランザクションIDのひとつとして、全世界で固有となるIDを結びつけることによって、そのもの自体の固有性を保証する仕組みという感じでしょうか(全然わかりやすくなっていない気が・・・
そんなことはさておきまして、NFTで自分も何かを販売したいといった方のために、NFTで販売可能なもの、こんなものが販売されているよ、という情報をまとめてみました。
簡潔に言ってなんでも販売できます。なんでも販売できるけど、売れるかどうかはまた別で、うまく販売するものの魅力を伝えたり、注目を集めてやる必要があります。
それでは世の中ではどんなものがNFTアイテムとして販売されているのか見てみましょう。
TwitterのドーシーCEOの初ツイートNFT
有名なNFTアイテムのひとつ、Twitterの創業者であるCEOの初めてつぶやいたツイートがNFTとして高額で落札されました。
その額なんと3億円超。
アイディアと話題性の勝ちですね。
just setting up my twttr
— jack⚡️ (@jack) March 21, 2006
普通のひとが同じ言葉をつぶやいても売れないと思います。

イラスト、写真、音楽
もっとも販売しやすいのが既存の美術品としても流通しているアイテム。
その中でもデジタル化できる、イラストや写真、音楽などです。
皆さんも耳にしましたか?
話題となったのが子どもの夏休みの自由研究に380万円という高額な値が付いたニュース。
実際に販売されているものがこちらです。
クリックすると、一覧画面で表示されます
うちの子の作品の方が芸術性が高い、おれのほうがうまい絵かける、と思った方はNFTにレッツチャレンジ!
関連Webサイトです。お母さんのnoteと解説Webサイト。
8歳の息子の自由研究NFTが1.2イーサリアム(52万円相当)で取引され完売になった話。|草野 絵美|note
【NFT狂想曲】なぜ、小学3年生の夏休みの自由研究に380万円の価値がついたのか | Business Insider Japan
NFT市場の過熱ぶりを端的に表現するニュースでした。
話題性やタイミング、もちろんその自由研究の内容自体も愛らしくナイスでした。
アーティスト・せきぐちあいみさんのVR作品が1300万円で落札されたニュースも大きな話題となりました。
NFTアートが約1300万円で落札 世界的VRアーティストのせきぐちあいみさんに、“VR一点もの”オークションに挑戦した経緯を聞いた – ITmedia NEWS
スポーツのプレーのハイライト
高額な売買で話題となったのがNBA TOPSHOTです。
アメリカのプロバスケットボールリーグNBAにおける選手のプレイが対象です。
NBA選手の試合でのプレーのハイライトをNFTアイテムとして売買できるサービスなんです。
どんな感じかというとこんな感じです。
プレイ自体がNFTとして売買されるって目からうろこです。
Get a Josh Smith Moment™ NFT for USD $61.00

俺が所有するNBAのプレイ、っていうことになりますね。
なんじゃそりゃ、っていう時代です。
NFTでは価値があるとみんなが思うものは販売できるのです。
NBA TOPSHOTの詳しい解説はこちらをどうぞ。
【人気NFT】NBA Top Shotとは?仕組みや買い方・始め方を徹底解説 | InvestNavi(インヴェストナビ)
去年の記事ですが、人気急騰中のデジタルトレカ「NBA Top Shot」の高額取引ランキングトップ5が掲載されています。1位が2300万弱。バブルです。
NBA TOPSHOTと似たような取り組みが日本でもすでにあります。
DeNAのサービス、PLAYBACK9!
公式ツイッターの説明文が分かりやすい説明になっています。
PLAYBACK 9 は横浜DeNAベイスターズ主催試合の名シーンを、球団公式のデジタルムービーとして購入し、コレクションできるサービスです。
https://mobile.twitter.com/playback_9
大好きな選手のプレイ、勝負を分けた好プレイなどをNFTとして所有できるのはファンにとっては垂涎のアイテムですね!
ゲームコンテンツ
メタバースとも相性の良いゲームコンテンツではもちろんNFT花盛りです。
「Axie Infinity」「Crypto Spells」「Sorare」などなど聞いたことがあるかもしれない?コンテンツがたくさんあります。
育成したキャラクターをNFTアイテムとして販売できたり、そもそもゲーム内で暗号資産を稼げたりとメタバース的な世界観がすでに実現しています。
NFTで稼いで生計を立てているユーザーもいるぐらいの盛り上がりです。
こちらはより専門性の高いサイトに説明は譲りますが、とにかく熱量がすごすぎます。
NFT関連としてゲーム界隈はホットな状態が続いています。
【2022年最新】おすすめNFTゲームランキングTOP10!仮想通貨専門メディアが選んだ! | ジナコイン
【2022年必見】NFTゲーム/GameFiとは?人気ランキングと稼ぎ方・始め方を徹底解説 | InvestNavi(インヴェストナビ)
何でも売れるNFT
デジタルスニーカーはもちろん、アイディア次第、文脈の作り方次第でなんでも販売できるNFT。
シンプルに言って、誰かがそれに価値を感じるものであればNFTアイテムとして売買が成立するのです。
ですので、デジタルイラストはもちろん、動画でも音楽でも実体のない「データ」が売買されているのです。
言葉を変えると、何らかの形でデータ化できれば販売可能なのがNFTと言えます。
ヤバい世界です。
みんなが魅力的だと思うような文脈、ナラティブ(物語性)こそが商品の価値を高める。
そういった意味だとマルセル・デュシャンの便器と似てなくもない?・・・・
「このNFTがすごい!」ちょっと変わったNFTをあつめてみました|miin | NFT情報コレクター|note
ときはまさにNFT元年 3D、動画、画像、音楽、印鑑、漫画、チケット、小説――何でもNFT化される時代に – ITmedia NEWS
【2021年振り返り #5】「こんなものまで?」今年NFT化されたちょっと珍しいモノ (2021年12月29日) – エキサイトニュース(2/4)
1番売れた『次世代のNFTアート』が約75億円!!ヤバすぎるアメリカ作品BEST5選。
まとめ
Web3とともにクリエイティブエコノミーという言葉をよく聞くようになってきました。
クリエイティブエコノミー自体が多義的な概念であり一言で語ることは難しいですが、Web3のビジネスモデルではクリエイターのマネタイズという面においてもNFTを活用した変化が顕在化していく時代の到来が予想されています。
Webによってそもそもパラダイムシフトが起こり始めてはいたものの、Web2の時点では、巨大化するプラットフォーマーによって経済は独占される構造が加速しています。ブロックチェーンをベースにしたWeb3によってマネタイズの権利をプラットフォーマーからクリエーターに取り戻せると考えることは、正当な権利の回復であり、クリエーターの未来への大きな希望です。
販売プラットフォームであるShopifyでもNFT対応の動きが広がっています。
NFT betaプログラムは、ファーストパーティが、Shopify ペイメントを使用し、ShopifyストアフロントまたはストアフロントAPIを介して、NFTを一次販売することを可能にするプログラムです。
https://help.shopify.com/ja/manual/products/digital-service-product/nfts
FaceBookを運営するメタ社でもNFTの取り扱いが発表されました。
フェイスブックとInstagramがNFTの作成・販売をサポートするかもしれない | TechCrunch Japan
※このあたりのことはoff topicでみやたけさんの解説が説得力があります。
参考にした記事
コラム:注目されるNFTとは何か、経済と市場を激変させる潜在力=大槻奈那氏 | ロイター
【クリエイティブエコノミーが切り開く未来~持続可能な都市において不可欠な「文化芸術」~】その2:文化芸術が都市や地域に及ぼす影響とは|日本総研